『那覇大綱挽まつり』の見どころは、何といってもギネス認定の綱引き。
まるで電車のような綱の大きさに驚愕です。
このお祭りなんですが、外国人の参加率高すぎ!
綱の引き手には、米兵さんもかなり参加しています。
またパレードにも外国人がかなり参加していて、それがカオス感を増しているんですね。
琉球の一大イベント『那覇大綱挽まつり』を、地元主婦の私がご案内します。
目次
那覇大綱挽まつりの開催日程と場所
公式サイト
開催日程
※毎年10月の『スポーツの日』を含む土日月で行われます。
※メインイベントの大綱引は日曜日。
<過去の開催日程>
2022年10月9日(日)
【中止】2021年
【中止】2020年
2019年10月12日(土)〜 10月14日(月)
2018年10月6日(土)〜 10月8日(月)
開催場所
那覇大綱挽まつりの歴史
沖縄では綱引きでその年の吉兆を占う風習がありました。
1600年代には那覇でこの風習が存在していたそうです。
そのあと那覇の発展とともに、那覇四町大綱として東西に分かれて綱をひき合う風習となりました。
1812年には那覇綱挽規模帳というルールが定められます。これは勝負に熱くなり喧嘩が絶えなかったことが原因だとか。
1935年を最後に、太平洋戦争があって一旦途絶えます。
1971年に復活(沖縄返還後)。
1995年ギネスブックで「世界一のわら綱」認定。
2011年に那覇まつりから、那覇大綱挽まつりへと名称が変更。
2019年は感染症のため中止。
2022年復活。
那覇大綱挽まつりの楽しみ方と見どころ
那覇市の中央分離帯はなんと着脱可能?
大綱引きは那覇市の中心部、県庁すぐそばの国道58号線、久茂地の交差点で行われます。
もちろん交通規制され全車線をたっぷり利用して行われます。
このとき中央分離帯は撤去されるんです。
なんと中央分離帯が、綱引きのために取り外し可能になってるんですよ!
中央分離帯が着脱できるのは日本でここだけみたいですw
こうして国道にとてつもなく大きな綱が横たわります。
ギネス認定「世界一のわら綱」
大綱は長さ186メートルで重さ40トン、綱の直径が1.58メートル。
とてつもない大きさで、ものすごい迫力。
那覇大綱挽き祭りでは、2本の綱を接続して使います。
東西から持ち寄った2本の綱は、それぞれ端の部分に輪っかがあります。雌綱の輪に雄綱の輪をくぐらせ、頭貫棒を通して結合します。
綱が巨大なのでつなぐのも大変ですが、これがまた一つの見どころ。
旗頭行列
11:30から国際通りを旗頭行列が練り歩きます。伝統衣装に身を包んだ男性が、大きく重い旗頭を縦にゆり動かします。
旗頭は各村のシンボルとして、ティグマ(細工師)により制作された村の旗印。旗頭の文字は、それぞれ意味を込めて村おこしのテーマになっています。
この旗頭をもつ男たちは、旗が見事に揺り動くことを競い、それを名誉としてお祭りに参加しています。
私はこの旗頭行列が結構好き。旗頭と旗頭の間にちょっとした演舞なども混じっていて、見ていて飽きないんです。
また、このお祭りには結構な数の外国人が参加しています。
伝統衣装に身を包み、お祭りに參加している外国人の姿は、行列にアクセントを付けてくれてなんだかステキですよね。
14:30頃になると、旗頭が久茂地交差点に到着します。
綱引き会場
この頃になると周辺は、人、人、人であふれています。
モノレールの駅やビルの上から見学している人もたくさんいました。
観客は27万人を超えるので当たり前ですね。綱のそばに近寄ることも、ままなりません。
外国人の観光客も多く見られました。と言うより外国人の方が多いくらい!そのためアナウンスが日本語と英語と中国語です。
市長の挨拶の後、空手の演武、旗頭一斉、網寄せなど続きます。そして支度があり、東西の綱の上に琉球の歴史上の武将に扮した人が現れて、見得を切ります。
このようにして士気を高めて、本番を盛り上げます。
支度のときに見得を切っていた武将が国際通りを歩いていたので、写真撮らせてもらいました。
ジュースを片手にしてます。武将も暑かったんですね。
イザ綱挽き!
さあ、いよいよ待ちに待った綱挽き本番です。
鉦子(鐘のような打楽器)が打ち鳴らされ、「ハーイヤ」という掛け声で綱を挽き合うことになります。
巨大な綱には、ムカデの足のように手綱がたくさん付いていて、誰でも挽くことが出来ます。ただ実際には、人が多すぎて綱に近寄れません。腕の太さがすごい、米兵と思われる外国人に占拠されています。(汗)
知り合いの旦那さんが一生懸命、縄を取りに行きましたが、綱を挽く直前の波のような人の動きに押し出され、綱から一瞬にして遠さけられてしまいました。
それぐらい縄を手にするのは大変なんです!妊婦、幼児、老人、足の弱い人は、危ないので近づかない方が良いですよ。
挽き手の数は、なんと1.5万人といわれています。
ほんと、とてつもない綱引きですね。
綱挽きを現場でみる
さて、綱引きが始まり、
「ハーイヤッ!ハーイヤッ!」
の掛け声のもと、30分ほど引き合います。
この引き合いの時間は毎年違い、今まで最短で5分。決着がつかず、引き分けも何度もありました。
動くことが信じがたい巨大な綱が、少しずつ動いていきます。とても信じられない光景。本土の綱挽きとは全く異なる那覇大綱挽きです。
2022年までの勝率は、
東:16勝 西:14勝 引き分け:16回
で東がリードしています。
今年はいったいどちらが勝つのでしょうか?
縁起物として綱をいただく
綱挽きが終わった後、しばらく待っていると綱を切り分けてくれます。ナイフなどの刃物は持ち込みは禁止されているので、切り分けてくれるのを待ちましょう。
これは縁起物として持ち帰る人が多いです。沖縄では玄関に飾って、この一年間、家族みんなの平和を願います。
私のうちも玄関入ってすぐの棚の上に、このとき頂いた綱を飾ってます。
RBC市民フェスティバルも同時開催
那覇大綱挽まつりが行われる3日間、国道58号線のすぐそば奥武山公園で、「RBS市民フェスティバル」が同時開催されます。
こちらには露天もたくさん出ますし、ライブやカラオケ大会、花火もあります。
子供用のメジャーリーグアトラクションやスタンプラリー、着ぐるみのショーなどもあり、子連れでも楽しめますよ。授乳室も完備されてますよ。
綱引きが終わった後はこちらのイベントに行って、屋台やお店で一杯やるのが王道コース。
最終日の夜には20:00から花火大会があるので、那覇大綱挽まつりが今年も終わったことを皆で実感して、お祭りは終了します。
そのまま朝まで飲んでいく人が多いですけどね。^^;
那覇大綱挽まつりの混雑状況
会場には27万人を越す人が集まってきますので、異常に混雑しています。
ベビーカーは無理でしょうね。小さい子供は、はぐれないように注意が必要です。
トイレは準備がないので、近くのコンビニなどのトイレを使用することになるのですが、どこもズラーっと並んでますよ。
写真を撮りましたが、綱が写りませんでした!あまりの混雑で綱が見えないくらいなんです。それに外国人の方々って背が高くて、前が見づらい。。
まとめ
これこそ沖縄!といえる「那覇大綱挽まつり」。
人混みもスゴイんですが、目の間でギネスに認定された巨大な綱が動くのをみると、ほんとビックリしますよ。
伝統芸能の踊りや衣装も、沖縄特有の色とセンスで、本土との違いを楽しめます。
お祭りの期間中、陽気でノリの良い那覇に是非いらしてください。
って、ウチナーンチュは普段から陽気なんですけどね。
綱引きのあとは、近くの奥武山公園で開催されている「RBC市民フェスティバル」によってみてください。
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