お寺や神社のお祭りって、なんだか神秘的ですよね。
提灯から漏れる灯りや屋台の灯りが、あたたかい雰囲気を作ります。
その中でも、池上本門寺で行われるお会式は別格!
万灯と呼ばれるしだれ桜のような灯りが、いくつも連なって行列を作り、アメイジングな雰囲気を生み出します。
お会式とは何か、見どころ、万灯、混雑状況について紹介してます。
目次
池上本門寺お会式の開催日程と場所
公式サイト
開催日程
万灯練供養は12日18:00〜夜中
※毎年同じ日程で開催されます。
※日毎に開催時間が変わります。
<過去の開催日程>
2021年は万灯中止
2019年は台風のため万灯中止
2018年10月11日〜13日:11日は11:00〜17:00, 12日は10:00〜23:00, 13日は08:00〜17:00
2017年10月11日〜13日:11日は11:00〜17:00, 12日は10:00〜23:00, 13日は08:00〜17:00
開催場所
池上本門寺お会式の起源は?
お会式とは先祖の命日にちなんで全国各地で行われる法要のこと。
御命講、御影講とも呼ばれます。
お会式は日蓮宗、浄土宗、真言宗、その他一部の神社でとり行われます。
日蓮宗では日蓮聖人の命日である10月13日に、お会式が行われますよ。
池上本門寺とは日蓮聖人御入滅の霊跡であるため、お会式が全国でもっとも盛大になるんです。
なんと730年以上も続けられてきた伝統と歴史のある行事!
それもあってか御会式、御命講、御影講、日蓮忌、万灯などは秋の季語にも連なってます。
それぐらい日本文化に根付いている行事なんですね。
とかいって今まで知らなくてゴメンなさい。
日蓮宗のお会式に使う万灯とは?
日蓮宗のお会式で使う万灯は、一般的に使われる万灯とは大きく違います。
種類もいくつかあり、それぞれ五重塔、複数の提灯、日蓮聖人の人形などが中心に据え付けられていることも。
さらに万灯には和紙で作った白やピンクの造花が、しだれ桜のように飾り付けられています。これは日蓮聖人が御入滅された際、庭先の桜が10月にもかかわらず咲いたという言い伝えが元になっているとのこと。
なんとも歴史を感じる素敵なイベントですね。
万灯練り行列とは?
万灯を中心に、纏、太鼓、笛などで構成された各信徒団体が、境内やお寺の周りを練り歩きます。
ひとつの信徒団体がお経をあげている間にも、新たな信徒団体が訪れます。
やがてお経待ちの長い行列ができ、これを万灯練り行列と呼ぶようになったそうですよ。
池上本門寺お会式の見どころ
12日の万灯練り行列
日本全国から集まった3000人以上の日蓮宗の信者が、十分に飾りつけられた万灯を持って、池上駅から本門寺本堂までの約2キロを歩きます。
それを見に全国から30万人以上が訪れます。
メインイベントの万灯練りは12日の18:00〜23:00まで。万灯練りはこの日しかありませんので、気をつけてください。
ライトアップされた万灯が夜道を練り歩く姿は、幻想的で一生忘れられない光景です。子供たちも一緒に練り歩いていました。
この日ばかりは子供達も夜更かしが許されるんでしょうね。
万灯練り行列は、池上駅周辺から池上本門寺本堂までの2キロの間中どこででも見ることができますよ。
11日は法要、13日は朝7:00から日蓮聖人の御入滅の際、六老僧日昭聖人が打たれた鐘に習って鐘が鳴らされます。
お会式に集まる屋台がスゴイ!
池上本門寺お会式の屋台は、種類が豊富でとても賑やか。
数えれないほど出店しています。
大通りを全て埋め尽くしても足りず、脇の道3本ほどもほとんど屋台で埋め尽くされています。
お会式の屋台は、定番のお好み焼き、たこ焼き、水あめなども揃っていますが、多くの人の目当ては、インターナショナルな屋台。
最近ではケバブ、ビーフン、トッポギなど国際色豊か。
そして流行りのB級グルメも豪勢に揃っています。話題の白コロホルモンはビールのお供に最高でした。
屋台は毎年同じ場所に出ているので、熟練の地元の人達は、どこに何の屋台があるか把握しているようです。
金魚すくい、くじ引き、占いなどもあるのですが、なんかこの日にやるのは妙に罰当たりな気がしちゃって。(;´Д`)
そうそう、2014年には爆発した屋台が有名になりましたね。怪我人がでなくて幸いだったのですがお会式で爆発なんてねぇ。。
池上本門寺お会式へのアクセス情報
池上線「池上駅」下車 徒歩10分(本堂まで)
都営浅草線「西馬込駅」下車 徒歩12分(本堂まで)
池上本門寺お会式の混雑状況
万灯を持って練り歩く人達だけで3000人を超えます。
見物客も、12日の万灯練りを目当てに見にくるので、12日は非常に混雑しています。
警察、機動隊も出て、交通整理に大忙し。DJポリスも来てました。
池上本門寺へ続く真っ直ぐの道は、真ん中を万灯が練り歩き、道の両端に数えきれないほどの屋台が出ているため一番混雑します。
しかも万灯が練り歩くので、道を横切れる場所は多くありません。
渡るときは警察官が万灯が歩いてくる隙を見計らって、道を作ってくれます。
とても混んでいるので、子供が迷子にならないよう気を付けてください。
車で行くと駐車場ないかも
お会式のある三日間は、あたり一帯に交通規制がかかります。
また周辺は全国から訪れる信徒団体が乗ってきた大型バスがたくさん。
近隣に駐車場は多少ありますが通行止めで近づくことができません。
池上駅から始まるイベントなので、電車を使うのが一番だと思いますよ。
池上本門寺はイベントが豊富
池上本門寺は、お会式以外にも年間を通して様々なイベントをやっています。
お堅いイベントばかりでなく、有名人のライブ、夏のお祭り、ホタルの夕べなど、色々と面白いイベントがたくさん。
羽田空港からも車で30分弱という立地なので、アクセスしやすいです。
池上本門寺の境内は思ったより広く、桜や梅の季節に訪れるのも楽しいですよ。近くには、梅で有名な池上梅園もあります。
池上本門寺は住宅地の中にあるので、地元の人が朝早くからウオーキングしながら、お参りをしている姿もよく見かけます。
★過去には『お会式参拝ツアー』がありました
お会式が一番盛り上がる12日の夜。
過去には人数限定でお会式の参拝ツアーが開催されてました。
なんと池上本願寺のお坊さんが、ふだん立ち入ることのできない寺院や境内を案内しつつ、お会式について説法してくれるというもの。
一緒にお弁当を食べたり、法要に参加したりもします。
これはふつうにお会式に行っただけでは、絶対に経験できないこと。
参加費は3000円で、お弁当や限定記念品が用意されてます。
現在は感染症対策のためやってないと思いますが、また復活して欲しいツアーですね。
まとめ
全国から30万人以上が集まる『池上本願寺のお会式』は、たいへん混雑します。
でもそれだけ価値のある行事。
千と千尋っぽい雰囲気がたまらない『万灯練り行列』は、ぜひ見て欲しい光景です。
夜遅くまで盛り上がるイベントですので、遠方から参加する場合は、池上本願寺の周辺ホテルを押さえておくと楽だと思いますよ。