TVで何度も放映され、年々盛り上がっている浜松まつり。
浜松市民のみならず全国から、また海外からのお客さんもたくさん参加するようになりました。
そんな浜松祭りですが、実は神社仏閣とは関係のない市民のための「都市祭り」だったんです!
だから神輿ではなく、独特な形をした「御殿屋台」が市内を駆け巡るんです。
また日中は名物「凧揚げ合戦」が開催されますし、浜松市内のイベントも盛り沢山。
知れば知るほど気になってしまう(はず)の浜松祭りの紹介です。
浜松まつりの開催期間と場所
公式サイト
開催日程
時間:10:00〜21:00
市内中心部練り:18:30〜21:00
浜松市では毎年5月の3日4日5日に、市をあげての大きなお祭りが行われます。
まず『凧揚げ合戦』という大人がガチで戦うイベントが連日10:00〜15:00まで。
そして夜には『御殿屋台』という派手でデカイ屋台が市内を駆け巡ります。これが連日18:30〜21:00。
開催場所
浜松市中心部と、凧揚げ会場(中田島砂丘)が主な会場となります。
浜松市中心部ではさまざまなイベントが各会場ごとに開かれ、大道芸、ミス浜松コンテスト、世界の屋台など充実してますよ。
浜松まつりの由来
浜松まつりは、実はとても伝統のあるお祭り。
もともとは初子の誕生を祝うためのお祭りで、大凧を空高く上げることで、健やかな成長を願いました。
一説によると、今から約450年ぐらい前の1558〜1559年あたり、当時の浜松を治めていた城主が、長男の誕生を祝ってあげた凧が起源だとか。
つい最近までは、初子のための凧揚げでしたが、今では長男、男子、女子、還暦のお祝いなど、凧揚げの内容も時代と共に変わってきました。
東日本大震災の年は中止しましたが、それ以外は毎年開催されています。
浜松まつりの楽しみ方
なんといっても凧揚げ合戦がイチオシ
浜松まつりといったら、やっぱり凧揚げ合戦でしょう。
凧揚げ合戦で使う大凧は、浜松市の町内会ごとに用意されます。
祭りの当日は、ラッパの音にあわせて大凧を一斉に揚げ、なんとお互いの凧糸を絡ませ、糸を断ち切ろうとするんです。
「合戦じゃー!!」
凧が一斉に空にあがる姿は迫力満点。大凧の数が半端じゃなく、空一面に広がります。
空の上でも凧がもみ合ってますが、実は地上でも人の群れがぶつかって揉み合いが起きてるんです。(笑
ちなみに、はっぴを着てない人は、凧揚げをしている芝生には入れません。それでも見学席や周りからは、その迫力を十分見学することができますよ。
凧揚げを体験したい人は、体験コーナーがありますので、凧揚げ合戦に使われる凧やミニ凧を揚げることも。
シャトルバスで市内の見どころを回る
市内の見どころを回るには、駅から出ているシャトルバスが便利です。シャトルバスの運賃は大人280円、子供140円。
シャトルバスで凧揚げ会場に行ったり、市内中心部でやっている浜松の民芸品を見たり、大道芸を見物したり、浜松ミスコンを見たり、世界のフードコーナーを味わうなど見逃せないイベントが盛りだくさんです。
浜松なら屋台もいいけどウナギもね
凧揚げ会場、浜松市内のどちらも、屋台が非常に充実しています。
「浜松まつりといったらこれ!」
といった屋台はないのですが、これだけお店が多いと回りきれずお腹いっぱいです。
いやホント屋台の数がすごい。。
しかし忘れてはいけません、浜松といえばウナギ。お祭り期間中は、市内のウナギ屋さんが常にいっぱいで混み合います。
はっぴを着て記念撮影
夜のお楽しみ「練り歩き」は、はっぴを着て提灯を持つという正装でなければ参加できません。
だから参加したければ、事前申込みが必要になるんですが。
普通はなかなか参加できませんよね。
そこで駅周辺では、法被を着て屋台の前で写真を撮るというサービスがあります。
浜松まつりに来たら、はっぴを着て記念撮影が良いですよ。
御殿屋台の練り歩き
「練り」っていうのは、ようするに「神輿を担いで練り歩く」ことです。
浜松まつりは神輿じゃなくて「御殿屋台」っていう派手でデカイ屋台みたいなものを引き回します。
神輿と違って本当にデカイですよ。
練りはとても大きな声で、
「オイショ!オイショ!」
と繰り返し声を出して、市内を練り歩きます。
お祭りの3日間が終了した後、声を失っている人を街のアチコチで見かけますよ。
「御殿屋台」は浜松市内の各町内会から、市内へ持ち込むのですが。
そのときに町内会の子供たちが屋台を一生懸命に引く姿、御殿屋台のなかのお囃子さん達、ラッパ隊、次から次へと登場する屋台の豪華さに圧倒されます。
浜松のお土産を忘れずに
浜松は、お土産が豊富。
お祭り期間中は、あらゆる場所でミニ凧が売られています。これがお祭りの一番のお土産っぽいのですが・・・。
浜松といえば、ウナギとお茶の名産地ですね。
せっかくの浜松ですので、ミニ凧だけでなくウナギとかお茶も良いんじゃないかと思います。
浜松まつりの混雑状況
浜松祭り開催中は、普段は静かな浜松がとっても賑やかになります。
浜松駅周辺のホテルは、ランクの高いホテルからビジネスホテルまでほぼ満室。
浜松駅から凧揚げ会場までは車で15分程度ですが、お祭り期間中は自家用車の乗り入れが禁止されます。
ですから、移動するときは駅周辺から1〜2分おきに出ているシャトルバスを利用しましょう。
また、浜松まつりは駅周辺のイベントと、凧揚げ会場でのイベントに分かれています。
イベント会場が分散しているので、市内が混雑しすぎて歩けないようなことはありません。
ただし、練りが行われる市内の中心部は、早い時間から場所取りをしている人がいるため混雑します。
「御殿屋台」引き回しは、車の通行を全て止めるぐらい広範囲なので、市内にいれば見学できますよ。
全く見れないということはないので、どこにいても楽しめるはずです。
浜松まつりへのアクセス情報
高速で行く場合は、東名高速道路の浜松ICか浜松西ICが最寄。
浜松まつりの公式サイトでは、飯田公園臨時駐車場がオススメされていますが、この駐車場はすぐに満杯になるし、16:00には閉まるためオススメできません。
うっかり市内に乗り入れてしまうと、交通規制がかかってお祭りが終わるまで動けなくなる、なんてことにもなります。
コインパーキングや臨時駐車場はどこも満杯。朝早ければ止めれるんでしょうが。
そこでJR浜松駅の隣の駅に車を止めるという手も。そこから電車を利用してJR浜松駅に降り、凧揚げ合戦を見に行く場合はシャトルバスを利用すると快適ですよ。
浜松まつりに参加する方法
浜松まつりを見て「一度は参加したい!」と思った人も多いのでは?
浜松まつりは、浜松に住んでいない人も参加できます。
浜松まつりに参加するには、浜松市内のいずれかの町内会に参加を申し出る必要がありますので、詳しくは各町内会に問い合わせてみてください。
だいたいどこの町内会でも、法被、ワッペン、地下足袋、提灯を購入するのがお約束になってます。
また、夜の練りに参加するためには、提灯を持ってくることが義務付けられています。
参加したい場合はお早めに。
浜松に知り合いがいると話がはやいんですけどね。
地元の人は浜松まつりを大切にしている
浜松まつりに参加する地元の子供達
浜松まつりに参加するため、子供たちも各町内会に登録します。
学校で説明会とワッペン番号の登録があるところもありますよ。
子供たちは、小学生、中学生、高校生の枠に分けられ、はっぴの色やワッペンを縫いつける位置も変わってきます。
お祭り中は、子供たちを見掛けることも多いので、見守ってあげてください。
浜松まつりは安心して参加できる
テンション高く、街全体が賑やかになるお祭りですが、お酒に関しては浜松市と町内会が目を光らせています。
楽しいだけのどんちゃん騒ぎではなく、ルールをしっかりと守った上での楽しいお祭りになるよう、市民全体が気をつけてますよ。
ですから子連れでも安心して参加できると思います。
凧には子供の名前が書いてある
凧をあげる家庭は、4月上旬に凧の糸目付けがあります。
凧の糸目付けは、はっぴを着た町内の人達とみんなでやりますよ。
さらに凧の隅には、成長を願う初子の名前が。
凧のサイズは家庭ごとに選べるのですが、大凧になると約10帖とすごい大きさ。
これが浜松まつりの当日、空に舞い上がるわけです。
御殿屋台の練り歩きで各家庭を訪問
夜は浜松市中心部にて、綺麗に飾られた各町内会の御殿屋台が街中を練り歩きます。
その後、町内でも初子のお宅にお邪魔し、皆でお祝いするという習慣があります。
浜松まつりに向けて地元の人達は
少子化になってきた今、初凧の数は年々少なくなっているのですが。
それでも市内全体、町内全体をあげて、生まれてきた子の成長を祈っています。
浜松の街は4月に入ると、小学生のラッパ隊が夜も遅くまで練習をし、御殿屋台に乗るお囃子さんも一生懸命練習していますよ。
夕方になるとラッパの音や、お囃子さんが叩く太鼓の音が聞こえてきます。
まとめ
地元の人に愛される伝統の浜松まつり。
一度本場で、凄い数の大凧が一斉に空に舞い上がるところや、派手でデカイ「御殿屋台」が引き回せれているところを見てみてください。
「おおー!」と圧倒されますよ。
ちなみに屋台の数にもビックリします。3日間あっても食べきれません(*´﹃`*)
浜松まつりに参加するなら、駅周辺のホテルの予約はお早めに。