福井県敦賀市の地元住民からは「けいさん」と呼ばれ親しまれている氣比神宮。
厄除けで有名ですが、御祈願、結婚式から披露宴まで、多くの参拝客で賑わう神社です。
毎年9月に氣比神宮の例祭が催されます。
私たちはこのお祭りを「敦賀まつり」と呼んでいるので、ここからは敦賀まつりという名前で紹介しますね。
敦賀まつりは北陸随一のイベントです。
地元バスガイドの私がその魅力を紹介します。
目次
敦賀まつりの開催日程と場所
公式サイト
開催日程
<過去の開催日程>
2022年度は中止となりました。
敦賀まつりは神社の例大祭なので、開催日は決まってます。
氣比神宮の例祭は9月2日〜9月15日。
9月2日は宵宮祭、9月3日は神幸祭、9月4日は例大祭、9月5〜10日までが後祭、15日が月次祭です。
長いお祭りなので、氣比の長祭とも呼ばれてます。
開催場所
敦賀まつりの楽しみ方と見どころ
日本三大鳥居
いきなり鳥居からですが、訪れるとまず驚くのが、気比神宮の入り口にそびえ立つ巨大な鳥居です。
高さ11メートルの鳥居は、近づいて見ると本当に大きい!さすが日本3大鳥居です。
青空が広がる日は、下から見上げると青い背景に朱色の鳥居がくっきりと浮かんで、まるで絵を見ているよう。
鳥居をくぐるときに心が静まる感じがしますね。
雨天決行かどうかはギリギリまで分からない
公式サイトなどでは小雨決行と記載されていますが、私が見に行ったときは雨が降っていなかったのに、風が強いということで山車が出ませんでした。
でもそれだけ山車が大切ということですね。
というわけで、雨が降っていないからといって油断はできません。
当日の様子がわからない場合は、直前に電話で確認することもできます。
Tel:0770-22-8122
1日目のイベントの見どころ
1日目は市民総参加のカーニバルや盆踊りがあります。
毎年カーニバルの顔ぶれは変わりますが、だいたい地元高校生の吹奏楽部に始まり、チアリーダー、歌劇団、ゆるキャラの宣伝カー、地元の会社、町内会の団体などが並びます。
沿道は人で溢れていて、一生懸命にカーニバルに向かって手を振っていました。
過去にはディズニーの宣伝カーが参加したこともあります。
「これは神社の例祭だよね?」
と地元の私も思ったのですが見物客は大興奮。
またディズニー来て欲しいのですが、誘致が大変そうですよね〜。
2日目の宵宮祭の見どころ
2日目は、宵宮祭が催されます。
宵山という山車の上で、子供たちが踊りを奉納し、笛や太鼓などの賑やかなお囃子とともに市内を巡業します。
前夜祭に思われがちですが、本来は神の降臨を仰ぐ大切なお祭り。
きちんと日本の伝統にのっとって、参拝にいきましょう。
でも現実的には、前夜祭のような扱いとなります。(汗)
3日目の御鳳輦の見どころ
3日目は、御鳳輦といって、氣比神宮のご神体である仲哀天皇を祀った御神輿が市内を巡幸します。
神官や鎧武者、侍、巫女が先頭を歩き、御神輿の行列を率います。
昔の行列も、同じようだったんだろうなと思うと、眺めていても楽しいですね。
4日目の例大祭の見どころ
長い歴史をもつ6基の山車が揃い、戦国時代の合戦における武将の姿を表現します。
4日目の12:00に氣比神宮前に6基が勢ぞろいし、13:30に巡業が始まります。
6基勢ぞろいは、この1時間30分の間しか見ることができません。
山車の上に乗っている人の掛け声、
「えんやーさ〜えぃや」
で出陣し、引手の子供たちが山車を引きながら、
「おいすくれぇ!」
と若い声で応じます。
4日目の消防鳶隊によるはしご乗り
4日には例大祭の他に、見逃してはいけないイベントがあります。
それは敦賀消防団「消防鳶隊」によるはしご乗りの演技。最近では、なんとサーカスの本場、ロシアまで行って演技をしてきたらしいです。
消防鳶とはアレです。ハシゴの上に乗って、足を引っ掛けて、体を飛び出して演技するやつ。見てるこっちがヒヤヒヤする、日本の伝統の演技です。
ハシゴの上で、片足で立ったり逆立ちしたり大の字になったり、もーなにやってんのと思いつつ、見ていて楽しいんですよね。
交代で消防鳶隊の隊員さんが登り、江戸時代の火消しを彷彿させる決め技を繰り広げます。
一番楽しみにしているのは、やっぱり子供たちですよね。決めポーズと同時「はいっ、やー」と掛け声がかかるのですが、いつの間にか子供たちも一緒に叫んでました。
私も毎年とても楽しみにしているイベントです。
露天と商店街も凄いことに
気比神宮境内にも屋台が勢揃いしてますが、商店街のアーケードも激戦区です。
とにかく屋台の数が凄くて、こんなに並んでいるのはちょっと見たことがありません。
屋台の他にも、大掛かりなお化け屋敷、見世物小屋などもあります。今どき珍しい見世物小屋。他では絶対見れないので是非お立ち寄りを!
夜には商店街がライトアップされて集団ダンス?みたいなイベントが開かれます。
とにかく人が多いです。田舎でこんなに人が集まることは滅多にないですよ。慣れてないからビックリ。人が集まりすぎて暑いです。
なぜか人気の「ういろう」
敦賀まつりでは、氣比神宮の境内にズラリを屋台が並ぶので、子供達も楽しみにしています。
その中でも大人気なのが、昔から鳥居の一番近くにある”ういろう屋”さん。
「なぜ敦賀でういろう?」って今でも謎なんですが、昔から出ているお店です。
敦賀住民は子供のころから、
「けひさんの祭りいって、ういろう食べよっさー」
が合言葉のように使われてました。
これはもー刷り込みですね。敦賀まつりのときは、ういろうが食べたくなります。
レンタサイクルが便利
敦賀駅ではレンタサイクルを貸し出しています。
最近駅が新しくなったので、、自転車も新しくなって可愛いデザインのもがありますよ。
レンタサイクルだと、あちこち移動しやすいので、広範囲で開かれる敦賀まつりを巡るのに便利です。
敦賀まつりの混雑雑状況は?
2日目、3日目、4日目は交通規制もかかり、氣比神宮の周りの大きな道路はすべて閉鎖されるのでかなり混雑します。
一番混雑するのは、やはり4日目の山車の巡業。
氣比神宮は、JR敦賀駅から歩ける距離なので、電車を利用したほうが良いですよ。
JR敦賀駅には、敦賀まつりを詳しく説明したタペストリーなどが飾られるので、ここで予備知識を入れていくのも良いですね。
敦賀まつりへのアクセス情報
電車の場合
JR敦賀駅より徒歩15〜20分。
JR敦賀駅よりコミュニティバス松原線「氣比神宮前」下車(約4分)。
JR敦賀駅よりぐるっと敦賀周遊バス「氣比神宮前」下車(約3分)
車の場合
北陸自動車道「敦賀IC」より 約10分。
まとめ
北陸最大(のはず)の敦賀まつりには、福井県内だけでなく、他県からもたくさんの人が集まります。
一番の見どころは、氣比神宮から出陣する6基の山車。遠くから見てもその威容がわかるぐらい派手で大きくて、そして威圧感があります。
そして私の一番のお気に入りは、消防鳶隊によるはしご乗り。
けひさんのういろうを食べながら、はしご乗りを見て、最後は見世物小屋をまわって敦賀の夏を楽しんでいってください。
「けひさんの祭りいって、ういろう食べよっさー」
氣比神宮の周辺の観光スポットに寄って帰るのも楽しいと思います。