450年以上の伝統をもち、その起源は戦国大名の大友宗麟まで遡るという鶴崎踊り(つるさきおどり)。
しかも有名な戦国武将である立花道雪も関係しています。
いったいどんな起源なのでしょうか?
そしてその鶴崎踊りの伝統を今につなぐ、本場鶴崎踊大会の見どころと楽しみ方、混雑状況を紹介します。
本場鶴崎踊大会の開催日程と場所
公式サイト
開催日程
※毎年8月の旧盆過ぎの土曜に開催されます。
※花火の打ち上げは例年通りなら20:30〜21:00。
<過去の開催日程>
2023年8月19日(土) 午後7時~8時30分
2022年8月20日(土) 午後7時15分~9時
2019年8月24日(土)~8月25日(日)
2018年8月18日(土)~8月19日(日)
2017年8月19日(土)~8月20日(日)
開催場所
鶴崎踊りの起源
鶴崎踊には、2つの踊りがあります。
1つは軽快なテンポの「左衛門」、もう1つはまったりとしたテンポの「猿丸太夫」です。
左衛門の方が古くから伝わる踊りと言われています。
左衛門の由来
踊りの起源は450年以上前の永禄3年。
ときの豊後(今の大分)の国主大友義鎮が遊興にふけり、国内の政治を省みようとしませんでした。
重臣の戸次艦連が、これを諌めようとしましたが会ってもらえぬ始末。
そこで面会の機会を作ろうと京より舞子を呼び寄せ、日夜踊らせました。すると国主の気持ちもやわらぎ、やっと家臣たちの忠言が届いたのです。
このときの踊りが、左衛門の始まりと言われています。
大友義鎮とは、後のキリシタン大名で有名な大友宗麟のこと。そして戸次艦連とは、「千鳥」「雷切」という名刀の持ち主、後の立花道雪のこと。
「千鳥」「雷切」と聞くと、NARUTOを思い出しますね。
猿丸太夫の由来
時代は移り、350年程前の宝永年間に「伊勢参り」が空前の大ブームを迎えます。
鶴崎から伊勢神宮に参拝した人達が「伊勢踊り」を持ち帰り、それが「猿丸大夫」になったと言われています。
猿丸大夫の由来は、わりとどうでも良い感じですね。(;´Д`)
鶴崎踊りはどんな感じ?
鶴崎踊りは450年以上の伝統をもち、8月の旧盆過ぎの土日の夜にひらかれる、華やかな踊りを中心としたお祭りです。
国の無形民俗文化財にも指定されてます。
「来ませ見せましょ鶴崎踊 何れ劣らぬ花ばかり♪」
「豊後(ぶんご)名物その名も高い 踊る乙女の品のよさ♪」
そんなお囃子に乗って、華やかで艶やかな衣装をまとった踊り子たちが、やぐらを中心に何重にも輪になって踊ります。
テンポが遅く優美な「猿丸太夫(さるまるだゆう)」の踊り。テンポが速く軽快な「左衛門(さえもん)」の踊り。
対照的な2つの踊りが披露されます。
やぐらの明かりの下で、艶やかな衣装をきた踊り子達に、見ている人は惹きつけられますよ。
本場鶴崎踊大会の楽しみ方と見どころ
今一般的に鶴崎踊りと呼ばれているのは「猿丸太夫」の踊りです。
ゆったりとしたテンポでしなやかな踊りである「猿丸太夫」は、見ていて惚れ惚れしますよ。
衣装も気合入ってます!
初日は各団体趣向を凝らした衣装で踊ります。
過去には花魁姿や連獅子など、派手で美しい衣装の団体がありました。
2日目は基本的に浴衣か着物で踊ります。
同じ踊りでも衣装でこんなに違うのかと思わせられるほど。勇ましかったり慎ましやかであったり、色々な表情をみせてくれます。
帰り道に大分名物とり天の名店「いこい」へ
鶴崎踊りの帰り道に・・・。
大分の郷土料理で大人気のとり天。
県内にはたくさんの名店、専門店がありますがその中でも1、2位を争うのが「キッチンいこい」。
しかし2014年惜しまれつつ閉店してしまいました・・・。
しかし!!
元従業員さんがのれん分けして、再オープンさせたのです!
「とり天いこい」として、以前の店舗の近くにオープンしています。
鶴崎踊の会場から徒歩5分ほどですので、踊った後はとり天でカンパイ♪
住所:大分県大分市中鶴崎1丁目8-15
営業時間:ランチ11:00〜15:00、ディナー17:00〜21:00
定休日:月曜日
駐車場有り(元キッチンいこい跡地)
本場鶴崎踊大会への混雑状況
踊り子さんが1000人以上、さらに見物人が会場を取り巻き、歩きづらいほど混雑します。
それでも祭り自体がどこか優雅で、観客同士の押し合いがないのが不思議。
テンポが遅く優美な踊りと、テンポが早く軽快なお囃子。2つの対象的な踊りが調和しているのが、観客の動きにも影響しているようです。
本場鶴崎踊大会へのアクセス情報
電車の場合
JR日豊本線「鶴崎駅」下車 徒歩10分
バスの場合
大分駅前発→鶴崎方面行「鶴崎バス停」下車 徒歩3分(乗車約40分)
車の場合
東九州自動車道大分宮川内ICより県道614号線(川沿い)を通り約20分
会場には駐車場がありません。
あるいは役所の方を見つけて、駐車場に案内して頂かないと停められません。
公共交通機関のほうが楽です。
電車やバスをご利用の場合、駅やバス停から祭りの音色が聞こえるので迷わず到着できるかと思いますよ。
まとめ
本場鶴崎踊大会は、優雅な鶴崎踊りを楽しむお祭り。
艶やかな衣装の踊り子たちが1000人以上いて、ほんとうに雅なイベントです。
他のお祭りと比べてやや異色ですが、450年以上の伝統をもつ踊りを楽しみましょう。
帰り道にはキッチンいこいで、大分名物のとり天とビールで体に潤いを。
地元の私が毎年繰り返している過ごし方です。