
山形と言えば、さくらんぼと米沢牛・・・
なんて人がほとんどだと思いますが、山形を代表するもうひとつの存在が花笠。
山形に行くと、あちこちで赤い花の付いた笠を見かけます。
これこそが、山形県民のソウルアイテム花笠です。
毎年夏に行われる花笠祭りは、夏の山形の風物詩。
そんな山形花笠祭りの見どころを、地元民の私がご案内します!
山形花笠祭りの開催日程と場所
公式サイト
開催日程
※毎年8月5日〜8月7日に開催されます。
開催場所
山形花笠祭りとは?

実は、花笠祭り自体は、山形県の各所で開催されます。
その中で最も大きいのが、山形市で行われる「山形花笠祭り」。
赤い花がチャームポイントの花笠を手に、山形の民謡「花笠音頭」に合わせて踊り、繁華街を練り歩きます。
近年は東北四大祭りのひとつとしてPRされ、県外からの観光客も増えました。
その結果、来場者数は3日間で100万人以上!
山形市内の全人口を集めたって25万人しかいないのに。(;´∀`)
ちなみに、東北四大祭りとは、仙台七夕まつり、青森ねぶた祭、秋田竿灯燈まつり、山形花笠祭り。
もともとは「山形花笠祭り」を除く3つのお祭りで東北三大祭りと呼ばれていたので、花笠は後から無理やりねじ込んだ感じ。(^_^;)
花笠音頭&花笠踊りとは?

山形の民謡「花笠音頭」に合わせて踊る踊りが「花笠音頭」です。
「ハーア、ヤッショー、マカショ、シャンシャンシャン!ソーレ!」
という掛け声が特徴。
山形では、学校の運動会や行事で必ずと言っていいほど花笠踊りの演目があるため、花笠音頭と踊りを知らない県民はいません。
かつ、運動会のときに無理やり買わされるので、たいていの山形県民の家にはマイ花笠があります。花笠音頭は、山形県民にとってはそれくらいメジャーな存在。
山形県民に会ったら、試しに「ヤッショーマカショ」と話しかけてみましょう。これで一気に打ち解けられるはず(たぶん)。
なお、花笠踊りは1種類ではありません。地方によって振り付けが微妙に違い、10種ほどの流派が存在します。
大きくは女踊りと笠回し(男踊り)があり、山形花笠祭りのパレードでメインとなるのは、女性が花笠を頭上に掲げて踊る女踊り。
体を屈め、花笠を縦横に振り回して荒々しく踊るのが笠回しで、踊り手は主に男性。こちらもパレードで見ることができます。
ちなみに、花笠踊りの起源は、景気づけに花笠をブン回したことにあるらしく、たいした意味や歴史はないのだそう。
・・・県民として、ちょっとガッカリです。
山形花笠祭りの楽しみ方と見どころ
カラフルな衣装と踊りのバリエーションに注目!
山形花笠祭りは、ひたすらに花笠踊りを観覧するための祭りです。
パレード会場となるメイン通り沿いを歩きながら、踊りや出店による山形グルメを楽しみましょう。
動画を見ていただければわかりますが、花笠踊りにもいろんな振付と衣装のバリエーションがあります。
東北の地味なイメージと違い、カラフルな衣装が多いので、なかなか楽しめますよ。
TV番組「秘密のケンミンショー」で、山形は美人が多いと話題になっていたこともあるので、お好みの山形美人を見つけるなんて楽しみ方もありかも。
力強い男性が見たい女子は、自衛隊の花笠踊りに注目です!
山形で1番栄えている町、七日町を楽しもう

パレードの会場となる七日町は山形市の中心街であり、山形県内で最も栄えている場所といっても過言ではありません。
飲食店や買い物スポットが豊富なので、パレードが始まる前から行って散策したり食事を楽しむこともできます。
全国チェーンではない、地元の美味しいお店やお菓子屋さんが充実していますよ。
お取り寄せラスクで全国的に有名になったシベールのお店もありますし、最近は山形の民芸品や伝統工芸をアレンジした、お洒落な雑貨屋さんも増えています。
というか、山形市内で観光客がショッピングやら飲食やらを楽しもうと思ったら、七日町か山形駅前くらいしか選択肢はないんですけどね。
花笠祭りの屋台でチェックしたい山形グルメ

せっかく山形に来たのなら、屋台では山形名物の玉こんにゃくとどんどん焼きを一度食べてみてください。
玉こんにゃくは、大きな丸いこんにゃくが3つ割り箸に刺さったもので、山形ではお祭りでなくてもあちらこちらで売られています。
スルメの出汁と醤油で味付けした玉こんにゃくは、ほっこり懐かしい田舎の味。1本100~200円とお手頃価格で、カロリーもゼロでヘルシーですよ。
熱々プリプリのこんにゃくは、ビールやお酒のアテにもよく合います。
もうひとつのどんどん焼きは、小麦粉の生地にソースを塗って、割り箸にぐるっと巻きつけた、山形独特のスティックお好み焼き。
山形では子供のおやつとして家庭でも作ります。モチモチした食感が美味しいんですよ~。
どちらも片手に持って食べ歩きできるので、お祭りにもぴったり。山形県民が愛してやまないローカルフードを、ぜひお試しあれ!
パレードは飛び込み参加もOK!
花笠パレードは飛び込み参加も可能です。
飛び込みポイントは、パレードゴールに近い市役所前と、パレード最後尾の2ヶ所。
飛び込み参加の看板を持った人がいるので、それを目印に飛び込んじゃいましょう。
観光客も参加できるので、せっかくなので踊ってみようという人はチャレンジを。
山形花笠祭りの混雑状況
もともとたいして広くはない通りなので、会場となる道路沿いは、かなり混み合います。
ただ、花火のように1ヶ所でじっと観覧するのではなく、通り沿いで食べ歩きを楽しみながら踊りを見ることができるので、せっかく行ったのに何も見えなかった!ということはありません。
東京の混雑に慣れている人なら、「これくらいの人混み、平日でも普通だよね」というレベルでしょう。平日の新宿や渋谷のほうが、よっぽど恐ろしい混雑状況です。
身動き取れないようなことにはならないので、パレード開始後に行っても、十分楽しめますよ。
山形花笠祭りのアクセス方法
- JR奥羽本線山形駅から徒歩約10分
- 山形自動車道山形蔵王ICから約15分
花笠祭りの前日と開催中は、会場周辺に交通規制がかかります。
会場周辺には複数の駐車場もありますが、3日間で100万人の来場者数に対し、駐車場は約2000台しかありません。
駐車場の数に余裕がなく早い者勝ちなのと、祭り当日はパレード終了まで出庫できないので要注意です。
もともと七日町周辺は道が狭く一通も多いため、土地勘がない場合に車やレンタカーで来場することは、止めておいたほうが良いでしょう。
もし車で来るのなら、パレード開始よりも早い時間に山形駅ビルの駐車場に車を停めておき、バスや徒歩で七日町へ移動、七日町を散策しながらパレード開始を待つというプランがいいんじゃないかと。
山形駅から花笠祭りの会場までは徒歩10分ほどですが、山形の夏は東北とは思えないほど非常~に暑く、日中は35度、36度もザラ。
暑いのが苦手な人はバスやタクシーを利用しましょう。
まとめ
花笠祭りは、山形の観光スポットの中でも、ナンバーワンクラスの盛り上がりと規模を持つ、山形の一大イベントです。
色とりどりの衣装と、スタイルの違う踊りが代わる代わる現れるパレードは、なかなかに見応えあり。
山形=さくらんぼのイメージしかなかった人も、ぜひ山形の別の魅力を体験してみてくださいね!
泊りがけで来る場合は、JR山形駅周辺のホテルが便利です。